コピーライターになりたかった人のためのコピーライティング講座 「天才お断り! コピー “非” 発想法」を開催しました。

すっかり年が明けてしまったけれど、先日にお伝えしていた「コピーライターになりたかった人のためのコピーライティング講座『コピー非発想法』」を、2018年の最後の仕事としてクリスマス迫るみなとみらいで無事に納めてきたので、レポートを簡単に書いておきたい。

コピーは、天才的な「ひらめき」でも、小手先の「思いつき」でもない。そんな性格が悪そうなコンセプトのもと、「クライアントから与えられる『お題』は、プロジェクトで解決すべき『課題』ではない」という意外と見落としがちな大前提のポイントをお伝えするところから、3コマ4時間の集中講座がスタート。

今の自分がふだんから大切にしているコピーライティングの考えかたをベースに、できるだけ汎用的かつミニマルに落としこんだロジックを、いくつかの制作事例も交えながらお伝えさせていただいた。

ちなみに、前に立つことなく、いちばん後ろの席に座り、おなじ方向を見ながら話すスタイルでやったのだけれど、人前に立って話すのが苦手なわたしにはとてもやりやすかった。

受講者の方々からも「よく考えたら登壇者が必ず前に立たなきゃいけないなんてルールないですもんね」だとか「妙な威圧感がなくて聞きやすかったです」などと好意的な声をいただけて安心した。本音かどうかはわからないけれど。

講座の最後は「みなとみらいでクリスマスを過ごす人たちが横浜中華街の老舗・公生和に立ちよりエッグタルトを食べたくなるコピー」を考えてもらうフィールドワークへ。

自分の舌で味わったり(わたしもご覧のアホ面でおいしくいただきました)、会場から徒歩20分ほどのところにあるお店を自分の目で見たりしながら、

今回の「コピー非発想法」の考えかたを表現したフォーマットに沿って、

制限時間内に一人3案までをご提出いただいた。

そして、僭越ながら、わたしによるベストコピー賞の選考へ。

うーん、正直、良いコピーが多くて困った。

悩みすぎて最後はなんだか腹が立ってきた

そんなピリつくわたしの雰囲気を敏感に察知した今回の講座のコーディネーターであり、最初から最後までお世話になりっぱなしだった青剣さんが「おつかれさまでした」のお酒を配り、会場の空気を和らげてくれる。

そして、ついにベストコピー賞の発表へ。

自分の進むべき方向が見えずに悩んでいるような人がやってきてくれたら嬉しいな。そんな想いでやってみたプログラムだったのだけれど、ベストコピー賞は奇遇にも「実はいま無職でして」とおっしゃる方の手に。

コピーは実際にお店で使用される場合もあるそうなので、微力ながらも彼女が新天地へと向かうきっかけになってくれたら嬉しい。無職ほど可能性に満ちあふれている瞬間はないと思うので。

とか言いつつ、最後はものすごく他人事のようなメッセージで講座を締めてしまったけれど。

ちなみに会場には、わたし自身が進むべき方向を見失ったまま流転していた(まあ今もだけれど)20代のときに働き、わずか1年で倒産した零細出版社で同期入社だった、まさかのKくんが駆けつけてくれた。

あの愛すべきクソみたいな人生からは想像できない、この愛すべきクソみたいな現在の姿を自分よりも喜んでくれてなんだか泣きそうになったし、もしかしたら泣いてしまったかもしれない。彼と二人で久しぶりに呑みあかす夜が2018年の最後の時間になったことは、きっとなにか見過ごすべきではない意味があるはずだと勝手に思っている。

みなさま、こんなわたしなんかの話をわざわざ聞きにきてくれて、本当にありがとうございました。またどこかでお会いしましょう。会ってくれないかもしれませんけれど。